2013年7月22日月曜日

The Roads of my dear OKINAWA on summer, 2013(Prologue:Premonition of a Storm)

それは恒例の夏の沖縄旅行出発3日前のこと。
昼休みにいつものように気象庁HPをチェックしていた私の手がつと止まった。

眺めていたのは週間天気予報。
石垣地方の予報概況にかような一文があった。
「…尚、台風7号の今後の進路によっては予報が大きく異なることがあり…」

え?
台風7号?

慌てて台風情報を見ると、


ああ、まずい。
これはまずい。

なんとなれば私、11日の夜に沖縄本島に渡り、12日朝に石垣に飛びその後与那国に向かう予定を組んでいたのである。
これはどう見たってもろに八重山直撃コースではないか。

しかし私にはまだ希望があった。
台風情報、特に沖縄に接近しそうな台風のそれに関しては気象庁と米軍発表情報を見ろ、というのは鉄則中の鉄則である。
この二つは食い違っている場合があり、もしそうであれば即ち予報の精度にまだ疑義があるということだ。
故に大急ぎで米軍情報をチェックしてみた。
(因みにサイトは此方


はい消えたー。
(望みが)

経験則上、気象庁と米軍情報の進路が一致した場合外れることはまずない。
幾ら諦めの悪い私でもこれを見た瞬間、ああこの台風はもう八重山に直撃するなと観念した。

観念したはよいが(よくないのだが)、次の問題はどう動くかである。
11日夜に本島に渡れることは間違いない。
問題は12日だ。
12日の朝に石垣ー与那国に移動する便を確保していたのだが、一番困るのは
「うっかり飛行機が飛んで移動できてしまったパターン」
である。
よしんば与那国に着いたとしても、この状況では宿に缶詰になることは火を見るより明らかだ。
なのでこういう状況になってしまった以上、とっとと飛行機便の欠航を決めて頂きたいのだが、まあ3日前ということもありそう早くも決まる訳もない。

そして更に困るのは、欠航となった場合の宿である。
リサーチしてみると12日には沖縄本島(那覇)近辺の宿にはまだかなり空きがあったが、翌日13日は三連休初日であるが故に殆ど空きが無く、仮に台風が居座り13日まで本島に足止めをくらったとなると即ち路頭に迷う可能性大である。

私は極度の心配性なので取り敢えずは12日の本島の宿を確保しておきたい、と思ったが、上記の通り欠航は未確定だし、このタイミングなのでキャンセルするとなるとキャンセル料もかかるしで、結局できることと言えば四六時中空き状況をチェックすること位であった。

つまり、刻々と近づいてくる台風を眺めつつ何もできない、というストレスフルな状況が3日も続いたのであった。

ええいこんな進路見てても己がどーこーできる訳でもないやろに。
もう気象庁見るのやめやめ!
と思いつつも、3時間毎の更新を待ちわびてサイトにアクセスする姿は端から見れば物狂いか何かに見えたかも知れない。

台風といえば今を去ること4年前、宮古島で遭遇したことがあった。
その時は今回とは逆で、島に渡った後台風が近づいてきたというパターンだった。
迫り来る嵐の兆候に怯えつつ半ば意地で観光し、その合間にしつこく航空会社のサイトをチェックしていたところ、宮古島出発当日の真夜中に搭乗予定の便(夕刻の便であった)が欠航になったことを知り、翌朝一番に空港に馳せ参じキャンセル待ちをかけ、午前の便で命からがら(大袈裟)島を脱出したのであった。

その時の教訓から、旅行中に台風が来た場合は兎に角ありったけの情報を集めることを心掛けている。
ネットでも電話でも直接空港カウンターに赴くも手段は何であれ、できるかぎりの情報を仕入れその状況に即し適切に判断することができれば(旅行への)被害を最小限に食い止めることができる。
(まあ、台風でなくても世の中万事そうなんですけどね)

そして、今回もまた不幸にもそうせざるを得ない羽目に陥った訳だ。
沖縄の7〜9月のベストシーズンは即ち台風シーズンであり、いつ遭遇するかは分からないということは百も承知でも、いざ実際にぶち当たってみると切ないことこの上ない。
ああ神様何故年に一度の(かなり嘘だが)我がヴァカンスにこのような仕打ちをなさる。
と天を恨んでも詮方ない。

かように悶々としつつ、遂に出発の11日を迎えた訳なのだが…

つ づ く よ
(そら続くやろ)

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