2013年8月1日木曜日

The Roads of my dear OKINAWA on summer, 2013(July,12 OKINAWA Is.(SESOKO Is.etc))

さてさて。

エッグベネディクトでお腹を満たしたあとは再び沖縄自動車道を北上す。
目指すは本部半島近くの瀬底島だ。
台風は本島の南を通過しているのであるから、なるべく北に向かえば悪天候も回避できるのではないかと踏んだのである。


よーし、流石は私。
見込み通りであった。
しかし、


ざばーん


べふーん

とまあ兎に角波が荒い。
当然遊泳は禁止となっていた。

それでも暫し南国のソーダブルーの海の色に見惚れていたのだが、凄まじい波しぶきと砂礫に負けすごすごと引き返した。

瀬底島といえば、来る度に必ずこれを眺めてしまう。
(以下の記事は以前にも書いたような気もするけど、まあ再放送ということで)


建築途中で打ち捨てられたリゾートホテル。
2006年に着工したものの、2008年のリーマンショックで経営母体が破綻し、それきり放置されたきりになっている。
ここに初めて泳ぎに来たときには建築中で、ひっきりなしに重機の音が鳴り響き、綺麗だけどまあなんと煩いビーチだこと、と思ったものだ。
今も勿論ビーチは綺麗だが、振り返るとかように異様且つ圧迫感たっぷりの構造物が聳え立っているのは何とも目障りだ。
赤錆だらけの剥き出しの鉄骨を見るに、よしんば今からどこぞの開発会社が手を挙げたとしてもこのままでの工事続行は難しいのではないかと思う。

私は廃墟が好きだ。
世に沢山の廃墟ファンが存在するのは(…しますよね?)、ここでくだくだ言うのも野暮な話だが、幾年も人が住み続け行き交った建築物が打ち捨てられた結果、そこかしこに記憶の滲みや幻のようなものを含有するに至り、生き生きとした往時と今ここにある静謐且つ空虚な空間が交差する様を「見る」ことができるからであろう。
少なくとも私はそうだ。
このホテルのように、人々の記憶や息遣い、手垢その他生々しい痕跡を些かも含まぬ「つるんとした」廃墟には未完成の虚しさ以外何も感じることはできない。
ここは、そもそも「廃墟」にすらなれぬ悲しい建物なのだ。

ビーチの後は少しく瀬底島を散策する。


フクギ並木。

物置小屋?だろうか。

今では橋一本で渡れる小島だが、それでも本島とは何か違った空気が流れている。
あのリゾートホテルが完成していたならばこの島もどうなっていたことやら、等とぼんやり考える。

瀬底島を出た後は本部半島を横断した。
県道84号線(伊豆味街道)は通称「そば街道」と呼ばれ、沿道には沢山の沖縄そば屋が軒を連ねる。
この付近にやって来たときには一杯頂くのが通例なのだが(因みに私のご贔屓は「やんばるそば」だ)、この日は前述のエッグベネディクトでおなかがいっぱいだったので珍しくそばはスルーした。



途中、ミニひまわり畑を見つけた

そばの代わりに(でもないが)向かったのはここ。


古宇利島である。
再び橋一本で渡れる離島に来てみた。

この日はさほど交通量もなかったので、ほんの30秒ほど橋の半ばで車を止め写真を撮らせて貰った。
(本当はいけませんごめんなさいごめんなさい)


この色である。


反対側。


道路風景。

これだけ見ていると光眩しい穏やかな南国の眺めだが、何度も書くようにここもまた兎に角風がきついったらないのである。
此等の写真も風圧で顔がひん曲がりそうになりながら撮影した。
事実ひん曲がっていたかもしれない。

再び車を走らせ島内の道の駅へ。
この季節、古宇利島では生ウニが食べられるのだが、今期はもう終了しましたの張り紙を見てがっかりす。
少し足を伸ばせば周囲にある半露天風の店で食べられるらしかったが、件のエッグベネディクトがまだしっかりとお腹に居座っていたのでまあいいかと珍しく諦めた。

物販店をうろうろしていたら、こんな親子に出会った。


お母さんと5にゃんである。
(もう1にゃんは物陰にかくれていた)


かわいいこの仔のためにどうぞお恵みを


戦利品に群がる親子

ぱしゃぱしゃ撮っていたら、
「お姉さん、仔猫いらんかね」
と声をかけられた。
ふと見ると、


おお里親募集中でしたか。
字、間違えてるけど。

流石に本土への手土産にすることもできないので(したい気はやまやまだが)店を離れ、再び海へと向かう。
ちょいと海岸を散策し、あわよくば足でもつけてみるか、と思ったのだが…


ここまで近づくのが精一杯であった。
なんとなれば、砂浜に向かうにつれ凄まじい勢いで砂礫が飛んでくるのである。
そのスピード、その痛さ、その細かさたるや、超弩級の腕前?の砂かけ婆と対峙しているかのようであった。
暫し対抗して進んだが、目は開けられぬしなによりもカメラが駄目になりそうだったので敢えなく引き返した。
本島でこの調子だ、台風が(ほぼ)直撃している八重山の様子はいかばかりであろう。

つ づ く よ

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