二日目の朝である。
前日遅かったにも拘わらず6時半に起床し、 8時にはホテルを出た。
目指すは新宿駅南口。
そう、 台風時には必ず中継されることで有名なこのスポットである。
向かって左側のキオスクの裏手に駅ビル、 ルミネに通じるエスカレーターと階段がある。
それらを登り切ったところがお目当てのスポットだ。
「サラベス」
ニューヨークの朝食の女王、と称される有名店の日本第一号店である。
私は甘いものが不得手な故、 今流行りのパンケーキやらには興味はないのだが常日頃からここで 是非食べてみたいと思っていたメニューがあった。
それはなにあろう、エッグベネディクトである。
べ、別に「Sherlock」のシャーロック役、ベネディクト・ カンバーバッチが好きだからじゃないんだからね!
とか死語に近くなったツンデレ風味で書いてみたが、実際違う。
や、勿論カンバーバッチ君は好きなのだが、エッグベネディクトが好きなのは彼の名と同じだからではない。
( 自分が持ち出したこととはいえ話がややこしくなって面倒くさいつ まり自業自得)
私のエッグベネディクト好きはカンバーバッチ好きの歴史よりも長いのである。
私のエッグベネディクト好きはカンバーバッチ好きの歴史よりも長いのである。
とまれ。
エッグベネディクトとは何であろうか。
エッグベネディクト(英 Eggs Benedict )は、イングリッシュ・マフィンの半分にハムまたはベーコン、 ポーチドエッグ、オランデーズソースを乗せて作る料理である。
(Wikipediaより)
そのお姿については直接Wikipediaをご覧あられたい。
…と言いたいところだが、またひっでぇ写真だなこれ(失礼)
本物のエッグベネディクトの写真は後でご覧頂くとして、 まあつまりそういう構成要素でできている朝ごはん向きの一皿なの である。
因みにオランデーズソースとは、 バターとレモン果汁を卵黄を使用して乳化し、 塩と少量の黒コショウまたはカイエンペッパーで風味付けしたもの である(これまたWikipediaより)
まあ要はレモンである程度中和されているとはいえ脂肪分たっぷり のこってりソースである。
これがポーチドエッグと融合し、 更にマフィンとベーコンがその饗宴に加わったならば即ちお口の中 の第七天国である。
因みに第七天国とはユダヤ教における最上天の謂である。
そういや同名の映画もありましたね。
そういや同名の映画もありましたね。
で、 そろそろ話を本題に戻したいのだがもう少し脱線させて頂きたい。
私がエッグベネディクトに嵌ったのはハワイに於いてであった。
ワイキキビーチから車で5分程のところに「 ニューオータニカイマナビーチホテル」なるホテルがある。
規模もランクも余りぱっとしないアコモなのだが(あくまで個人的印象ですごめんなさい)、 このホテルはなんといってもオンザビーチのレストラン「 ハウツリーラナイ」、 そして供されるエッグベネディクトで有名なのである。
その昔、朝一番に乗り込んで特等席に陣取って食したのだが、 目の前に広がるカピオラニビーチの景色と相俟ってということもあ っただろうとはいえ、それを抜きにしても ここのエッグベネディクトは手放しでAdorable! と絶賛したくなるほどに旨かった。
昔の写真を発掘したら見つかった。ハウツリーラナイの全景である。
昔の写真を発掘したら見つかった。ハウツリーラナイの全景である。
そしてエッグベネディクト。今思い返しても涎が出る。
以後その時の感動を追い求めあちこちのホテルやレストランで注文 してみるのだが、どれもこれも何やら足りない。
以後その時の感動を追い求めあちこちのホテルやレストランで注文
そんな折、 どうやら東京にニューヨークの朝食の王女だか女王だか王様だかジョーカーだ か(適当)が上陸したらしいとの噂を聞きつけ、 一度行ってみたいものだと思っていたのである。
かような訳で東京行を決めた時には絶対サラベスに行くぜ! と心に決めたのだが、 三時間待ちはざらなどというニュースを見るとあっさりんじゃもう いいや、東京の人はやっぱヘンコやな、 そもそも幾らエッグベネディクトが美味しいからって三時間の価値 はないやろ普通、と己の中で「すっぱい葡萄」 化して諦めかけていた。
だが、 更に調べを進めたところとあるサイトで平日の朝一ならさほど並ば ずに食べられるとあったので、うむ、 残念ながら私は土曜の朝にしか行けぬが、 1時間も早く行っておけばばっちり最初に食べれるんじゃないのと いう期待を胸に朝も早よから新宿に赴いた次第である。
そして話はやっと冒頭に戻る。
(長い道のりであった)
到着したのは8時10分頃。実に開店50分前である。
それなのに、 ああそれなのに私の前には10組程の先客がいるではないか。
やっぱ東京の人おかしいで、と呟きつつ( 我ながら見事なブーメランである) 私も又粛々と列に加わったのであった。
その際の私の心の動きを当時のツイログにてご覧頂きたい。
つまり何かというと、エッグベネディクトで有名な新宿ルミネの「サラベス」に来ている訳です。一時期は四時間待ちなんていうこともあったらしいですが流石に今は落ち着いている筈、でも念のためと思って開店50分前に来てみたところ既に先客が10組強いたでござるの巻
— ぴこらさん (@anomalocarisu) 2013年5月24日
とうきょうのひとあたまおかしい(凄まじいブーメラン
— ぴこらさん (@anomalocarisu) 2013年5月24日
という訳で私これから30分以上為すこともなく待たねばなりません。呟きやRTが多くなるかもしれませんが何卒ご容赦を
— ぴこらさん (@anomalocarisu) 2013年5月24日
あれ、9時過ぎたよ?列動かないよ?
— ぴこらさん (@anomalocarisu) 2013年5月25日
動いた。が、止まった。
— ぴこらさん (@anomalocarisu) 2013年5月25日
暴動起こすぞ
— ぴこらさん (@anomalocarisu) 2013年5月25日
いやなんで店内がらがらなのに並んでるお客とっとと入れないのわざと回転遅くしてんじゃないの要はただの行列商法じゃないのだいたいこっちは何分待ってると #落ち着け
— ぴこらさん (@anomalocarisu) 2013年5月25日
因みに店はこんな感じ。いかにも女子好みで可愛らしいこと!(怒気を含みつつp.twipple.jp/gZYVa
— ぴこらさん (@anomalocarisu) 2013年5月25日
いやだって店内これだよ?なんでこの状態で客を入れないのよ p.twipple.jp/yhFfG とか書いたけど入れたからもういいや
— ぴこらさん (@anomalocarisu) 2013年5月25日
まあ一言で言えば「落ち着け」なのだが、最後には目出度くやっとがらがらの店内に陣取り、普段は決して頼まぬなんたらフル ーツジュースと待望のエッグベネディクトを注文することができたのであった。
どうやら朝でも爽やか系カクテル等アルコールドリンクも注文でき たようであったが、 流石に9時過ぎにカクテル呑むもの如何なものかと珍しく理性が働 いたので、らしくなくなんたらジュースにしておいた。
味は甘すぎず、なんかピーチがブレンドされてるようであった
(ジュースというものを飲み慣れていないものだから味の分析もできない)
(ジュースというものを飲み慣れていないものだから味の分析もできない)
注文してからも暫し時間があったので、 暇つぶしに周囲のお客さんを観察した(嫌な客
その模様は此方にて。
おひとりさまで甘いメニューを注文し、その後静かに本を読む隣の男子に興味津々
— ぴこらさん (@anomalocarisu) 2013年5月25日
しかし料理が運ばれてきた瞬間、女子の集団が一斉にカメラを取り出し構えるのは壮観やな。かくいう私も撮るんですけど
— ぴこらさん (@anomalocarisu) 2013年5月25日
特に前者の男子は気になりましたの。
アンシア※のようにスマホを弄り倒している私とは違い、 渋い帆布のような生地のブックカバーをつけた単行本を読みつつ甘 いパンケーキを待つ男子。
お友達になりたいなと思ったが、 拐かしの罪でお縄頂戴になっては困るので眺めるだけに留めておい た
(十分アレだ)
※アンシア:「Sherlock」(またか) に登場するシャーロックの兄、マイクロフトの秘書。 なにかしらずーっとスマホを弄っている。
そうこうしているうちに、遂にお待ちかねの真打ち、 エッグベネディクトが登場した。
わあ!
これは!
想像していたより!
随分小さいなおい!
というのが第一印象であった。
上掲のハウツリーラナイのエッグベネディクトは大きくてまんまるで、例え るならばGカップ位の巨乳女子であったが、此方はB~ Cの平均的女子といったところであろうか。
(これ、私が一応女に属するからこそ言える喩えですわあな)
あと、付け合わせのボリュームも圧倒的に少なかった。
葉っぱサラダだけでは正直寂しいというのが率直な感想である。
あと、付け合わせのボリュームも圧倒的に少なかった。
葉っぱサラダだけでは正直寂しいというのが率直な感想である。
とは雖も、私のモットーは量より質だ。
味が旨けりゃ大きさなんぞどうでもよい。
という訳で早速ポーチドエッグに容赦なくナイフを入れ、 溢れ出る卵黄を絡めつつまずはひとくち食べてみた。
うん。
美味しい。
美味しいが、コクと塩味がいま一つ足りない。
それは恐らく、ハウツリーラナイのものと比べ圧倒的にオランデーズソースが足ら ないことに起因すると思われる。
故に味にもう一つパンチが欠けており、 お好みでテーブルの上の塩胡椒をどうぞ、 と言われた通り結局ぼりぼりと振り掛けて食べたことであった。
隣のおじさんもソースが少ない!ソースが少ない! とぼやいていたのでやはり皆考えることは一緒であるようだった。
確かに日本で食べたエッグベネディクトの中では一番おいしかった が、しかし私の中の輝け! エッグベネディクト第一位のハウツリーラナイには残念なが ら遠く及ばなかった。
あと、これで1400円というお値段は強気だなと思う。
これだけの人気を博しているのだから強気は当然なのだが…
二つ目を攻略する際、 かようなブロガーっぽいショットを撮ってみた。
( 最初を食すときにはお腹が空き過ぎておりそのような余裕はなかっ たので)
以上、サラベス探訪記であった。
某krispy Kremeくらいバブルが弾けてひょいと気軽に食べられるように なったら、 そしてお値段がもうちょっと下がったら再訪するかなあという感じ である。
つ づ く
(サラベス話だけで力尽きるの巻)
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