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2013年10月7日月曜日

Lonely Among Us(姿なき宇宙人)/TNG(S1)

(簡単なあらすじ)

エンタープライズ号は、新たに連邦に加盟することを望む二星の代表を会議場の星へ送り届けることになった。
しかし困ったことにこの二星人はすこぶる仲が悪く、船の中でも何かと小競り合いが絶えない。
更に道中不思議な星雲を通過した所為で、クルーがおかしなふるまいをしたりシステムが不調になったりと船は様々なトラブルに見舞われる。
最後にはなんと肝心要のピカード艦長が不審な言動や命令を繰り返すようになり…

(簡単な感想のようなもの)

コミカルに話が纏まっておりなかなかに楽しめた。
ただでも船が不調なのに加えて客人が厄介を引き起こし、更にはエネルギー生命体に取り憑かれた艦長までも訳のわからぬことを言い出す、という二重三重のトラブルに見舞われるライカー中佐の困り顔が見物である。

そして何より、此等の謎を解明せんとシャーロック・ホームズを気取るデータ君が最高に可愛い。
どこからか手に入れたパイプを手に、
「明白だよ(It's an obvious fact)(だったかな?)」
「基本的なことだよ(Elementary)」
「親愛なるライカー君(My dear Riker)」
などとお馴染みの台詞を吐く。
また、
「不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる(When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth.)」
という例の長台詞も忘れない。
でも最後にピカード艦長に
「そのパイプやめろ」
って怒られちゃうんですけどね。

噂によると(なんのだ)データ君がホームズを気取る回はまだあるらしいので楽しみだ。

2013年10月1日火曜日

Justice(神からの警告)/TNG(S1)

(簡単なあらすじ)

植民星に植民者を運ぶという重責を終えたエンタープライズは、気候も自然も地球とそっくりな惑星に辿り着く。
そこは愛し愛されることしか知らぬ無垢の美しい男女が群れ、さながらエデンの園のような楽園であった。
長旅で疲れているクルーをこの地で保養させるべく、ライカ―副長は先遣隊を率い星に降り立つが、それと同時にエンタープライズの前には謎の浮遊物体が現れる…

(簡単な感想のようなもの)

未成熟な生命体に於いての天国は所詮厳格な掟や厳罰の元でしか具現化しない、という、謂わばよくあるストーリーである。
その掟(実に馬鹿げたものであるが)をよそものである少年、ウェスリー君がうっかり破ってしまいさあどうしよう、となるのだが、この危機を切り抜けるのがピカード艦長の感動的スピーチでしたというオチはDeus ex Machina的でちょいと拍子抜けした。
あと、スピーチ内の
「法が絶対である限り、真の正義はありえない」
はちょいと言い過ぎだと思いましたはい。

同じオチでも、
神:うちの子供たち(惑星星人)に手を出すな!
クラッシャー医師:あんたこそうちの子供(ウェスリー君)に手を出さないでよ!
子供だっていうくらいなら、あんただって人の親の気持ちは分かるでしょ!
という風に「親の愛情」条理で攻めていってもらうほうが解り易かったように思った。
それでもまあありきたりだしお世辞にも出来の良いストーリーとは言えないが。

余談だが、この惑星の男女は皆まるでアルカディアから抜け出てきたかのような美男美女だった。
行ったことないけどアルガディア。
また衣装は、もうそれいっそ端切れじゃんといいたくなるくらいに簡素で、恰も過ぎ去りし黄金時代を髣髴とさせられるような趣きであった。
知らないけど黄金時代。
そんなあられもない恰好で美男美女がちゅっちゅちゅっちゅと抱き合っているものだから、見る方は直視するのも憚られるような心持にさせられるのであった
いや勿論見てますけどねしっかり。
そういう意味では(どういう意味だか)見所がある回だったと思う。

2013年9月26日木曜日

The Last Outpost(謎の宇宙生命体)/TNG(S1)

(簡単なあらすじ)

「ヤンキー商人」(そのココロは悪質な商売人)と称されるフェレンギ人の宇宙船が連邦の植民星からエネルギー変換器を盗んで逃走した。
後を追うエンタープライズ号だったが、とある惑星の近くで両船とも停止してしまう。
原因はこの惑星から放出される謎のエネルギーであるらしい。
ピカード船長はフェレンギ船長に対し両船から調査隊を派遣し、共に原因を解明しようと提案するのだが…

(感想のようなもの)

フェレンギ人が兎に角小憎たらしく兎に角小悪党で、そのステロタイプさに微笑を禁じ得ない。
「醜い」と評されるその容貌だが、鼻の皺やら突き出た小さい牙は当に小憎たらしさを具現化したような表情を作り出しており、寧ろコミカルで愛嬌があると感じられた。
しかし話のほうも勧善懲悪的ステロタイプだったのはやや物足りない。
事件の鍵を握る今は亡き帝国の門番のお気に入りが孫子(!)の戦法で、その戦法を多少なりとも知るライカー副長と途端に仲良くなり結果四方八方まるく収まる、という話の運びはえらい唐突、且つ強引なだなと思った。

余談だが、この回ではエンタープライズの子供が置き忘れた「指ハブ」にデータが指をつっこみ取れなくなって四苦八苦する場面がある。
作中では「おもちゃ」としか紹介されていなかったが、あれ、どう見ても指ハブだった。
因みに指ハブをご存じない方は此方をご覧頂きたい。
指を突っ込めば抜けなくなるという、沖縄の伝統的おもちゃである。
但しデータが弄くっていたのは両端に指を突っ込むタイプのものだった。

問題解決後、エンタープライズクルーはフェレンギ宇宙船にこの指ハブを転送するという小粋な?いたずらを仕掛ける。
その後どうなったかは分からなかったが、あの終始不機嫌そうなフェレンギ人達が指を食われてうぎゃーとかあぎゃーとか慌てふためいている様は是非に見たかったのでちょいと残念であった。

2013年9月21日土曜日

The Naked Now(未知からの誘惑)/TNG(S1)

(簡単なあらすじ)

爆発寸前の星の観測船と合流予定のエンタープライズ。
そろそろ合流という頃に交信すると、何か様子がおかしい。
その後爆発音を感知したので慌てて船に乗り込むと、乗員は全員死亡していた。
訝しみつつ調査を終え帰ってきたクルーだったが、その後エンタープライズ内でも異変が起こる…

(ランダムな感想)

あーこれは全く以てTOS「The Naked Time」のパクリじゃなかった本家取りですね。
対処法を求めて過去のデータを探して、カーク船長時代のエンタープライズでマコーイ医師が作った血清のレシピに行き着いてるあたり、TOSファンは嬉しいんではなかろうか。
(しかしキーワードが「服を着たままシャワーを浴びていた事例」とは…)

だけど正直本家のThe Naked Timeの方が話としては数段優れていると思った。
TOSではスポックが心の内で苦悩していた問題をさらけ出したり、カークの葛藤(女好きと船長としての責務、の葛藤なんだけど)が見られたりしたのだが、此方ではほぼそういう深い描写は無い。
ピカードさんまであっけなく、そう実にあっけなく「病」の毒牙にかかる。
かろうじてライカー副長のみが病に冒されても汗をかきかき必死に復旧しようとしていた位のものか。
そして登場人物の中で唯一この病に罹らなかったのはクリンゴン人保安員、ウォーフ君であったということはもう少し話の中でアピールされてもよいと思った。
(あのヴァルカン人まで罹ったのにね)
それはクリンゴン人に耐性があったからなのか、それとも誰も彼に触れなかったからなのかは定かではないが…

あと、アンドロイドのデータ君。
あのう、君、アンドロイドなのにそういうこと、できちゃうわけ…?
(詳細は秘す)

Encounter at Farpoint(未知への飛翔)/TNG(S1)

(簡単なあらすじ)

エンタープライズ(登録番号:NSS-1701-「D」)号処女航海である。
目的地はデネブ4号星のファーポイント基地。
だが到達前に謎の鉄鎖様の物体に阻まれ、更には船内に突如現れた変幻自在の人物(?)「Q」に艦長以下数名のクルーを裁判にかける旨宣告されてしまう。
罪状は、殺し合いや争いを連綿と続けてきた人類の醜悪な側面の歴史そのものだという。
我々は既にかように野蛮ではない、その証拠にこれからのふるまいを見てくれと訴えるピカード船長。
結果24時間の猶予を受けたクルーだったが、基地に関して新たな謎や試練に直面することになる…

(ランダムな感想)

・初TNG鑑賞である。
まず、ブリッジにクリンゴン人がいることに驚愕した。
え、TNG世界じゃクリンゴンは惑星連邦に加盟してるのか?と思ったがどうやらそうではないようだ。
(彼は人間の養子として育ったらしい←調べた)
でも、なにかあったらすぐに
「戦闘しましょ!戦闘!」
というのはなんというか血は争えぬなあと思った次第。

・ピカード艦長が威圧的で厳めしい。(カーク船長比)
あと、台詞がやたら大仰しい。
これも最初のキャラクター付けのためなのだろうか。
それともカークと違い、他のクルーに比べかなりの年輩設定だからなのだろうか。

・「年老いた総督」としてディフォレスト・ケリー(TOSのマコーイ医師)がカメオ出演していたのを見たときには思わず「うおー」と声が出た。
転送が嫌いでね、俺の分子を宇宙にまき散らす気か?(意訳)とかいうマコーイお馴染みの台詞にうるっとなり、更には
"This is a new ship but she's got the right name."
の台詞で殆ど涙目になった。
このシーンを目にした時の当時のTOSからのファンの心境たるや、察するに余りある。

・ちょ、エンタープライズの円盤部分と推進部分が分離したぞ!

・でもってエンタープライズの中に森があるぞ!
しかも川まで流れてるぞ!どうなってるんだ??

・なんかよく分からんけどギャラクシー級すげえやギャラクシー級

・このエピソードは新生エンタープライズの世界やクルーの紹介的色合いが濃く、正直ストーリー的には余り出来はよくないと思う。
(オチの宇宙クラゲには申し訳ないながら微苦笑した)
でもま、「未知のものにも理性をもって接しよう」「わからんちんにもまずは言葉による説得を試みよう」的スタトレ思想はきっちり押さえられていることには感心した。