2013年6月23日日曜日

Le 14e

珍しく、というかおフランス語のタイトルで決めてみました。
というかビストロ名なんですけどね。

最近、京都市役所付近に兎に角肉ががっつり旨いというビストロができたとの噂を耳にした。
文字通りの意味で肉食系女子(アラフォーが女子と言うには諸説揶揄多数あるがえーい二文字で楽やねん放っといて)である私は一も二もなく飛びつき予約を入れた。
なのだが、オープンして間もないとはいえ既に人気店となったことの証左であろう、1週間以上前の予約にも拘わらず午後4時からならば、とのお返事であった。
よーしそんならそれに合わせて予定組もうじゃないの。

と言うわけで6月某日、京都市博物館でインカ展を観た後店に赴いた。
当然昼食は随分早めに済ませてある。
(というか、カエルパンとカエルスープ?食べた日なんですけどね)
よーし、肉よばっちこい。


一番最初の客だったからか、カウンター隅の通りが一望できる席に案内された。
小さなお店だが、窓が大きいからだろうか閉塞感はない。


メニュー。
メインはステーキのみだぜ。

前菜はパテドカンパーニュにせえへん?と提案したのだが、私よりは肉食度が低い同行者にあかん!それやったら肉ばっかりになるやろ!とおかんのように怒られ、結局これにした。


ブラッティーネとフレッシュトマト。
ブラッティーネとはモッツァレラの中に生クリームが入ったものだそうな。
当然モッツァレラより数段濃く、これまた濃い味わいのトマトとのハーモニーが堪らぬ。
紫蘇が混ざっていたのが個人的には瑕瑾だったが(当方紫蘇が苦手なお子ちゃまである)爽やか且つ味わい深い前菜に相応しい一品。
確かに田舎風パテは避けておいて正解だったかもしれない。


吉田工房のパン。
吉田工房が何であるかはよく知らねど普通に美味しい。


さあ来ましたよ、本日のメーンエベントじゃなかったメインの山形牛サーロインステーキ。
どう足掻いてみてもがっつりとしか喩えようのないボリュームである。
しかしこれが食べても食べても食べ飽きないんだな。不思議。
最近霜降りとかいう本邦が生み出した芸術とも言うべき牛肉がどうもヘヴィーに感じられるお年頃なのだが、この手の赤身の肉は未だにがぶがぶと食べられてしまう。
勿論肉自体のクオリティーも高いことが前提ではあるが。

味付けはワイルドに塩、胡椒のみだがそれがまたよい。
塩加減は人によっては効き過ぎると感じられるかも知れないが、関西人にも拘わらず塩っ気を好む私には好みど真ん中の味付けであった。
で、添えられているポテトがまた旨いんだこれが。
なんてことない単なる素揚げ(と思われる)なのだが。

以上です。
ここは冒頭の黒板を見て頂いても分かるとおり、二人で来たならば前菜+肉メインの選択肢しかない。
複数人で来たならば前菜幾つか+肉の食べ比べ、ということもできようが基本的に構成は変わらず、色々ちょこちょこ凝ったものを食べたいという向きのニーズには合わない。
だがそれでいいのではなかろうか。
こじゃれた一皿料理をちょこちょこだすビストロなどとは上手く棲み分けができていると思う。

私は年に10度ばかり兎に角肉食いたい発作に襲われるのだが(頻度が高いこと)、その対象は焼肉系肉、中華系肉、鉄板焼き系肉、シシカバブ系肉等と実にグローバル(笑)的に多岐に亘る。
(余談だが焼き鳥は別格である。焼き鳥食いたい発作は月に2度ほどの頻度で起こる故)
同店は、洋物系肉食いたい発作に襲われたときのリストに加えておいた。
京都滞在中、同様の発作に見舞われた同好の志には是非お勧めしたい一軒である。
(但し予約必須ね)

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