2013年10月1日火曜日

Justice(神からの警告)/TNG(S1)

(簡単なあらすじ)

植民星に植民者を運ぶという重責を終えたエンタープライズは、気候も自然も地球とそっくりな惑星に辿り着く。
そこは愛し愛されることしか知らぬ無垢の美しい男女が群れ、さながらエデンの園のような楽園であった。
長旅で疲れているクルーをこの地で保養させるべく、ライカ―副長は先遣隊を率い星に降り立つが、それと同時にエンタープライズの前には謎の浮遊物体が現れる…

(簡単な感想のようなもの)

未成熟な生命体に於いての天国は所詮厳格な掟や厳罰の元でしか具現化しない、という、謂わばよくあるストーリーである。
その掟(実に馬鹿げたものであるが)をよそものである少年、ウェスリー君がうっかり破ってしまいさあどうしよう、となるのだが、この危機を切り抜けるのがピカード艦長の感動的スピーチでしたというオチはDeus ex Machina的でちょいと拍子抜けした。
あと、スピーチ内の
「法が絶対である限り、真の正義はありえない」
はちょいと言い過ぎだと思いましたはい。

同じオチでも、
神:うちの子供たち(惑星星人)に手を出すな!
クラッシャー医師:あんたこそうちの子供(ウェスリー君)に手を出さないでよ!
子供だっていうくらいなら、あんただって人の親の気持ちは分かるでしょ!
という風に「親の愛情」条理で攻めていってもらうほうが解り易かったように思った。
それでもまあありきたりだしお世辞にも出来の良いストーリーとは言えないが。

余談だが、この惑星の男女は皆まるでアルカディアから抜け出てきたかのような美男美女だった。
行ったことないけどアルガディア。
また衣装は、もうそれいっそ端切れじゃんといいたくなるくらいに簡素で、恰も過ぎ去りし黄金時代を髣髴とさせられるような趣きであった。
知らないけど黄金時代。
そんなあられもない恰好で美男美女がちゅっちゅちゅっちゅと抱き合っているものだから、見る方は直視するのも憚られるような心持にさせられるのであった
いや勿論見てますけどねしっかり。
そういう意味では(どういう意味だか)見所がある回だったと思う。

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