2014年9月20日土曜日

2nd,Sep 2014 遂に幼き日から憧れた聖地、シャーロックホームズ博物館に巡礼すること

(前回までの記事)

30th,Aug(2014) 先ずは遙かなるロンドンに向けて出立すること

30th,Aug 2014 なんとかロンドンに到着するもちょいちょい小トラブルに遭遇すること

31th,Aug 2014 ヴィクトリア駅から一路コッツウォルズ地方に向かい、まずバーフォード村、次いでバイブリー村を訪れること

31th,Aug 2014 続いてボートン・オン・ザ・ウォーターにブロードウェイを散策すること

1st.Sep 2014 朝もはよからハイドパークをお散歩すること、そして「聖地」に赴くこと

1st,Sep 2014  聖地その2を訪れたのち、大英博物館にどっぷりと浸かるも途中で白旗を揚げること

1st,Sep 2014 聖地その3を訪れ、ショッピングを、と見て回るもほぼボウズであったこと、そして最後の最後でトラブルが発生すること

さて。
Westminsterから一路Jubilee線に向かったのは、ここであった。


ばばーん

そう、Baker Street駅である。
思えばここに来ることは、小学生以来の私の夢であった。

Jubilee線のBakerStreet駅には、ホームズ譚の名場面を描いた壁画(といえば大袈裟ではあるが)が数枚設えられていた。


赤毛連盟。


ライオンのたてがみ。


あやしい(孤独な)自転車乗り。


バスカヴィル家の犬。


恐喝王ミルヴァートン。

そして、Piccadilly線のBakerStreet駅にしかないと聞いていた横顔ホームズタイル壁も見つけ狂喜する。



(在住の方に伺ったところ、このJubilee線のBakerStreet駅は最近リニューアルしたらしく、その際にいろいろと内装を変えたものであるらしい)

さて、憧れのBaker Streetである。
向かうは勿論ここ、シャーロックホームズ博物館だ。




最近はドラマ「シャーロック」のヒットの影響からか、ここにも長蛇の列ができることが多いと聞いていたが、私の訪れた平日午後4時頃には行列もなくすんなりと入ることができた。


入り口はこちら。
中は221Bを再現してある部屋が設えられている。




旅行支度だろうか。


V.R.の銃痕。






ホームズの椅子。
愛用の椅子は籐椅子であったと正典(サー・ドイルによるホームズ譚)にも記載があるし、シドニー・パシェットの挿絵(上に額縁入りで飾られている)にも籐椅子が描かれている。

部屋の設えだけではなく、事件の場面を再現した蝋人形もある。


『マスグレーヴ家の儀式』の執事ブラントン。
色仕掛けで騙したメイドに裏切られ、こと切れたシーン。


『唇のねじれた男』のネヴィル・セントクレア氏。
表の顔は紳士、裏の顔は人気浮浪者でおひねりを稼いでいた。


さっきの『マスグレーヴ家の儀式』再現場面の上部分。
ランプを持つはホームズの腕か。


『まだらの紐』のグリムズビー・ロイロット博士。
未知の毒蛇に噛まれて死ぬハイライトシーン。


『ぶな屋敷』のヴァイオレット・ハンター嬢。
屋敷で自分のものとそっくりな金髪の束を見つけて驚いているシーン。


『グロリア・スコット号事件』の(後の)老トレヴァー氏ことジェームズ・アーミテイジ。
流刑となりグロリア・スコット号でオーストラリアに運ばれる途中であったが…


『赤毛連盟』のジェイベス・ウィルソン氏。
大英百科事典を懸命に書き写しているところ。


「赤毛連盟は解散した」


『フランシス・カーファックス姫の失踪』。
ホームズとワトソンが二重になった棺の中からめでたく姫を発見したシーン。
しかしワトソンくん、可愛いな。


ベルグレービア…じゃなかった『ボヘミアの醜聞』。
若き日のアイリーン・アドラーとボヘミア国王。


ご存じ、モリアーティ教授。



『恐喝王ミルヴァートン』。
悪党ミルヴァートンが高貴な女性に銃殺されるシーン。

物語の再現は蝋人形だけではない。


『あやしい(孤独な)自転車乗り』の悪党、エセ牧師のウィリアムソンの聖書に隠してあった拳銃。
…なのだが、今正典にあたってもこのように彼が拳銃を隠していたという記述は見つからなかった。
ただ単に呪詛の言葉を吐き散らし、自分の拳銃を抜いた、としか読めないのだが…

(以下ちとグロ注意)


『技師の親指』で切り落とされた可哀想な親指。


『黄色い顔』で少女が被っていたお面と手袋。


『ボール箱』
或る日オールド・ミスの元に届けられた男女の耳。



『ノーウッドの建築業者』
捜査後、もういちど現場に赴いたホームズは前回訪問時には存在しなかった被疑者の指紋がついていることに気づく…


『高名な依頼人』。
グルーナー伯爵は謂わば女をコレクションしていた。
そのコレクションの記録(写真や名前、事細かなこと)を全て手帳につけていたのだが…
…あれ?
でもこの写真は男性だけど?
でも説明書きにはコレクションを記録した手帳について言及しているし…
(混乱)


『最後の事件』でのホームズのワトソン宛の手紙。

以上、長々とお付き合いありがとうございました。
(途中でUPするのにも疲れてきたけど、これらだけはどうしても載せたかったのですすみません)

かように夢中になって眺めて写真を撮っていたが、どうやら背後の母(ホームズ譚全くご存じない)は狭い階段を延々登らされたのでご不満そうであった。

「…所詮、架空のおはなしでしょシャーロックホームズって。
ここだってただ古い家借りて古い家具集めただけのとこじゃないの」

と、世のシャーロッキアン(だかホームジアン)が聞いたら卒倒しそうなことを仰る。
それは!確かに!そうだけど!
でも!これはね!ロマンなの!ロマン!
(泣きながら)

どうやら母はお疲れで口も悪くなっているようなので、博物館前のベンチでお休みになって頂くことにした。
その間、私はうはうはとお土産物を物色することにした。


ちゃんと「シャーロック」のポスターも貼ってあった


ちょっと分かりづらいが、売り子のお姉さんの服装がメイド風で可愛らしかった。

お店ではホームズベアがあちこちに売られていたが、もう持っているので(ロットナンバー付)メモ帳だのキーホルダーだのといった地味というかおきまりのものを幾つか購入した。


やっとこさ博物館を出ると、隣がビートルズショップであることに気づいた。


そうかここ、アビィ・ロード近いですもんね。
しかしそろそろ疲労が蓄積してきていたのでスルーしたことであった。
自分にあまりビートルズ愛がないということもあるが。

長くなりすぎましたので 次回につづく

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