2014年9月18日木曜日

2nd,Sep 2014 引き続きバッキンガム宮の「厩」を見学し、公園を散策し、ウェストミンスター「寺院」を訪れること

(前回までの記事)

30th,Aug(2014) 先ずは遙かなるロンドンに向けて出立すること

30th,Aug 2014 なんとかロンドンに到着するもちょいちょい小トラブルに遭遇すること

31th,Aug 2014 ヴィクトリア駅から一路コッツウォルズ地方に向かい、まずバーフォード村、次いでバイブリー村を訪れること

31th,Aug 2014 続いてボートン・オン・ザ・ウォーターにブロードウェイを散策すること

1st.Sep 2014 朝もはよからハイドパークをお散歩すること、そして「聖地」に赴くこと

1st,Sep 2014  聖地その2を訪れたのち、大英博物館にどっぷりと浸かるも途中で白旗を揚げること

1st,Sep 2014 聖地その3を訪れ、ショッピングを、と見て回るもほぼボウズであったこと、そして最後の最後でトラブルが発生すること


さて。
バッキンガム宮殿のステートルームを見学したあとはRoyal Mews、つまり王家の厩を見に行った。
ここでも日本語のオーディオガイドを借りることができる。




ここに居並ぶのは前述の通り王家所有の馬車の数々である。
立派なロールスロイスもあったが(写真を撮るのを失念した)、かのヴィクトリア女王は最後までこの厩に「醜い」車を置くことには反対だったとか。





そして圧巻は何と言っても戴冠式や結婚式で用いられる金の馬車、ゴールド・ステート・コーチである。
兎に角重すぎるので8頭立てでやっと動き、止まるにもうんと前から減速せねばならない、らしい。



肝心のお馬さんはどこに?と思いきやいましたいました。
見学コースの最後に(本来の意味での)厩があり、おとなしくお食事をしておられた。
(しかし飼葉の袋がものすごく食べにくそうな構造になっているのが気になった。ダイエッターなのかしらん?)

これにてバッキンガム宮殿全行程は終了。
パレード時などで有名なメインストリート「ザ・マル」に向かい、正面からの写真などを撮ってみた。





そして宮殿近くのセント・ジェームズ・パークへ。
ここもまたドラマ「シャーロック」のロケ地である。
(シリーズ3エピソード2「3の兆候」で、ジョンとシャーロックが依頼人であるバッキンガムの衛兵を待つシーン)
彼らはどのベンチに座っていたのかしらんと探すも、すべてのベンチに人が座っていたので特定することはできなかった。


これかしら


それともこれかしら
(隠し撮りみたくなってすまない)

とまれ、この庭もまた水辺の景色が美しい。


水鳥わんさか。
「ペリカンに餌を与えないで下さい」
と書いてあるのでおおっ、ペリカンいるのか!と必死になって探したが、見ることはできなかった。残念。


遙か向こうにロンドンアイが見えた

その後再び暫し歩き、ウェストミンスター寺院(今度は寺院、つまり英国国教会の教会)に辿り着いた。




「大聖堂」とは打って変わり、此方には外にはすごい数の人が並んでいた。
一瞬怯むもまあここまで来たんだから、と列に加わる。
幸い、見た目ほど時間がかかることもなく入場することができた。

内部は、謂わば墓場のラビリンスである。
例えば、歴代の王の殆どはこの寺院に埋葬されている。
(勿論、先だって駐車場から発見された我らがリチャード3世は除く)
そして名だたる科学者、詩人、政治家…
イギリスの歴史の縮図がここにあるといっても過言ではない。

私はダーウィンとニュートンの墓だけは絶対見たいと思っていたのだが、残念ながら前者は見逃してしまった。
あと、ここにきて初めて知ったのだが、かのエリザベス1世と血塗れ(ブラッディ―)メアリーこと異母姉のメアリー1世が同じ棺のなかで上下に分かれ埋葬されているということだ。
立派な棺を眺め、さだめしこの中で夜な夜な取っ組み合いでもしているんじゃないか、と下世話な庶民は思ったのであった。

(以下、堂内の写真は全てガイドブックのものです)



此方はスコットランドのメアリーの墓。
エリザベスと遜色ないものを、と息子のジェームス一世が誂えたのだという。
持つべきものは孝行息子ですな。
今頃は墓の中で選挙の成り行きを見つつほくそ笑んでいる、のかしらん。



他にもテナントさんの名演に想いを馳せつつリチャード2世の墓を眺めたり、ここから掘り出されて首を切られたのかーと感慨深くクロムウェルの墓標を見たり、リチャード3世の命により殺された「ロンドン塔の王子達」こと幼いエドワードとヨーク公の棺をうむ、確かに酷いなリチャードよ、と眺めたり、埋葬されていなくてもやはりあなたはアイコンとしてここに必要だったのね、とシェイクスピアの像を眺めたりと、色々考えたり思い出すことがあったりでいやはや実に大変な場所であった。


格好をつけるシェイクスピア先生

しかし、競うが如く至る所に設えられた荘厳且つ流麗な棺の数々は、己を後世の記憶に留めること、己を物質的に「残す」ということに対する被埋葬者の凄まじい執念を具現化させているかのようで、野分吹き地震(なゐ)震る諸行無常の国からやってきた私はなにやら息が詰まるような心持になったことであった。


おっと忘れちゃいけない。
ここには、「生ける」王達のための玉座もあったんだった。


聖歌隊席も勿論豪華なのだが、やはりこの寺院の印象は墓に尽きる。

何やらぼーっとして寺院を出、暫し歩くとビックベンのふもとに出る。




ロンドンアイもご一緒に

写真をぱしゃぱしゃ撮ったのち、地下鉄Westminster駅へと向かった。


おっとそうだ、ここもまたBBC「シャーロック」のロケ地であった。
(シリーズ3エピソード1「空の霊柩車」で地下鉄に仕掛けられた爆弾を取り除くべく、シャーロックとジョンはここから駅へと降りていくのである)

地下鉄に乗って次に向かったのは…

つ づ く

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