おとこわり:何とも大仰なタイトルですがそんな大層なこと書いてません。ごめんなさい。
とまあ先に謝っておいて。
皆様ご存じの通り(かどうかは知らねどマクラとして)、先だってのお盆に「Star Trek Into Darkness」(以下STID)の先行公演が行われた。
この時は何かと用事が立て込んでいて見ること能わずだったのだが、時間をやりくりして映画館に足を運びグッズだけは購入した。
えーこれは何かというと、バスタオルです。
本作の「世紀の悪役」、我がベネディクト・カンバーバッチ氏演じるジョン・ハリソンがでっかくプリントされているブツである。
この存在を知った時にはまた面白いグッズ作ったよな、てか誰がそんなん買うねん、と一笑に付していたのだが、ネット通販では瞬時に売り切れとか、各映画館でも品切れ続出とかいう情報を耳にしているうちにどうしても欲しくなり慌てて買いに走った次第である。
大阪ステーションシネマの売店に3本在庫があるのを確認したときには、思わずちいさくガッツポーズしましたよわたしゃ。
しかし買ったはいいがどうすんねんこれ。
Twitterには枕に巻き付けて抱き枕にしたという猛者もおられたが、家人に見られると何を言われるか分かったもんじゃないのでさような勇気は湧かない。
(いや、見られなくてもしませんけど)
クリアファイル二種にパンフレット。
パンフレットは実際に見るまで封印しておいた。
ところで、このとき丁度JR大阪駅の「時空の広場」(これまた中二病ぽい名前ですが)でスタートレックのセット的なものを展示しているということだったので、それも併せ見に行った。
おお、思ったよりちゃんとしてる(失礼)
ジョンハリさん安定の人相の悪さ。
ここで、先月7月中旬にベネディクトが来日したときの写真をお見せしよう。
さんざ語られていることではあるが、ここでもう一度敢えて言おう。
別人28号にも程があると。
それはさておき。
本公開の翌日の8月24日(土)、ようやく映画を見に行くことができた。
3Dは3DでもIMAXのはやっぱ凄いよ、という評判を聞き、はるばる箕面の109シネマまで趣き鑑賞することにした。
嬉しがって館内の展示物を撮影しまくるアラフォー。
以下箇条書きで感想(にもならない妄言)をちょこちょこ書いていきたいと思う。
ご覧になられる方は以下の事項に留意されたい。
・私は過去の膨大なスタトレ知識皆無の人間です(流石に世界観くらいは認識してますが)。
トレッキーな方におかれましては何此奴明後日のこと言うてるねんと思われるかもしれませんがご容赦ください。
・ネタバレ含みます。まだ未見で且つネタバレダメゼッタイの方はご覧にならないようお願い致します。
でははじめ。
・一部の前作(2009)の方が出来映えはよい、という下馬評を耳にしていたのだが、とりあえず評者をとっ捕まえてあんた何考えてんの目ついてるの?と小一時間問い詰めたいと思ったことであった。
2D→3Dになった、という点は勿論大きいが、それ以上に作品の内容、質自体が前作を遙かに凌駕していると言わざるを得ない。
前作はあくまでカークやスポックその他登場人物がこのように新しくなりましたよ、というイントロダクションであったと思う。
今作に於いてはかようにキャラクターが固まり「地に足が着いた」メンバーたちが敵と対峙することで関係をより強固にし成長していく様が(時には逡巡や疑い、対立も含め)より詳細に描かれており、ああ、スタトレの「要」的展開(つまり「お約束」)がきっちり始まったんだなと嬉しくなった。
・メンバーのビジュアルは今までさんざtumblrやtwitterなどで眺めており、取りたてて改めて感動することはなかった。
(但し、カーク役のクリス・パインの「目」は別。
IMAXのお陰もあったと思うが、モニターやテレビで見たそれとは別物だった。
あんな綺麗な青い瞳は見たことが無い。
スポック役のザッカリー・クイントが彼の目を「ボンベイ・サファイア」と喩えたのもむべなるかなと思った)
今回映画を見て何よりもいちばん美しい!と思ったのはエンタープライズ号であった。
まず、出航するときその容姿(でいいだろう。"She"なんだし)に心奪われ、あちこち傷だらけであわや地球の大気圏に突っ込みそうになるシーンでは、その痛々しい姿にクルーと同じくらい(きっと)心がずきずき痛くなった。
そしてその後、カークの犠牲的行為により再び浮かび上がるエンタープライズの勇姿ときたら…もう!もう!
鑑賞後、矢も楯もたまらずキーホルダーを購入した。
今回映画グッズとして売られていたちゃち(失礼)なものではなく、ピューター製のずっしりした重みのある作りのものである。
いつかは精巧な模型かプラモデルを手に入れたい。
ええ、本気です。
・噴火を収める任務のため火山口に降り立ち、その後絶体絶命の危機に陥るスポックの姿がセクシーで、兎に角セクシーで暫し釘付けになった。
ブロンズの眩い防護服に身を包み、天を仰いで手を差し伸べる姿はさんざポスターで眺めていた筈なのに、煮えたぎる溶岩のただ中で改めて見る彼は色気を醸し出しつつ驚くほどに美しかった。
・美しさといえば、冒頭の惑星ニビルのシーン、深紅の森と原住民?の黄色の衣装の対照が目に鮮やかでのっけから息を吞まされた。
そしてその後、追われたカークとマコーイが飛び込む海の碧さのコントラストに再び息を吞んだ。
・なんでパイク提督死んじゃったんだよう。色々と早すぎるよ。
・さんざ「世紀の悪役」の呼び声高かったジョン・ハリソンであるのだが、彼がスタトレ史上最大の敵役であるカーンであった、というのは幸い映画を見るまで知らなかった。
(ネタバレ溢れるtumblrやtwitterを眺めていたのによう気づかなんだもんだと思う。
それだけ私がぼーっとしていることの証左なのだろうが)
クルーへの「愛」が彼を凶行に走らせ、そしてその「愛」故に彼は滅ぶ。
(まー厳密にゃ滅んでないけどそれはさておき)
クルーを思い流した一掬の涙はカーク達を騙すためのものではなかったろう。
世紀の悪役、どころか彼が哀れで哀れで仕方がなかったのは彼の中の人、ベネディクトへの贔屓心だけではない。
・で、上記ジョン・ハリソン=カーンということを知っていたら、スタトレ劇場版2作目、シリーズ最高傑作との呼び声も高い「カーンの逆襲」をきちんと予習していたのにな、とちょいと口惜しかった。
いや、知っていたら知っていたで即ちネタが分かってしまっていた、ということになるのでやはり口惜しかったろうと思うのだが。複雑だ。
あれを知っていさえすれば、老スポックが昔自分たちがカーンを倒したことに触れ「…多大な犠牲を払ってな」と呟いた際にうわあああそりゃそうだよだってだって(以下略)とかと身悶えできたろうになあと思うのである。
(このネタも鑑賞後見たネタバレで知った。できることならきちんと「カーンの逆襲」見て自分の知識で身悶えしたかった)
・上記と重複するのだが、やはり自分のスタトレに対する「教養」のなさが口惜しくて仕方がなかった。
パンフレットには実はこのシーンは過去作のあれで、というネタバレが見開きいっぱいに書かれており、鑑賞後それを眺めてああ、そりゃ先刻分かっちゃいるけどトレッキーの皆様はきっと私の数十倍この映画を愉しんでいるのだな、と歯噛みしたことであった。
それはコナン・ドイルの所謂「正典」を知らずに「Sherlock」を見るようなものだ。
勿論、それはそれで面白い。
だけど知ると知らぬでは同じ作品を二度、いや十度も二十度も美味しく味わえるのである。
・その口惜しさも相俟ってのことだとは思うが、今作品を見て後、心底このスタトレの世界をより深く知りたいと思うようになった。
だとすると先ずはTOS(一番最初のテレビオリジナルシリーズ)から見るべきなのだろうが、兎に角量が膨大すぎて躊躇している。
初見者にとっては、かように膨大な「教養」が求められるのがやはり躓きの石となる。
それはロングランシリーズに共通する必然的な宿命とはいえ。
とりあえず、huruでTOSを配信しているということなので少しずつ見ていきたいと思う。
以上です。
本当に脈略もなにもなく、時として感想ですらなく本当にすみません。
映画を見た後は大阪ジュンク堂に移動し、Sherlockのドールハウスを見に行った。
前回とは違い、やたら骸骨押しなのが印象的であった。
本が散らかっているのはS1E2(「死を呼ぶ暗号」(英題「The Blind Banker」))で、手がかりを探すために被害者の蔵書をうんとこさ運びこんだ時の設定なのかしらん。
(にしちゃ本少ないか)
隣には書籍フェアということで関連本が並んでいた。
本にはチケットが封じられていて、これと引き替えにクリアファイルが貰えるのだという。
ええ、勿論買って頂きましたよ。
(持ってない本/雑誌を探すのに多少難儀したが)
AXNミステリーチャンネルの宣伝ものですがなんだっていいです頂きます。
しかし、スタトレクリアファイル(二枚)といいこれといい、家にクリアファイルが増殖し続けているのはどうしたものだろうか。
とかいいつつこれからも手に入れ続けると思いますがね。
他のグッズに比べたら嵩張らないし。
以上、スタトレとSherlock話でした。
(後者は無理矢理感あるが)
スタトレに関しては、なんだかSherlockを初めて見たときのような「魂の抜けた感」を味わっている。
これから自分がどのような消費行動(情報然り、文字通りの金銭的消費然り)をとるか分からず我ながら困惑している次第である。
取り敢えず落ち着こうな俺。うん。
いつもお世話になっておりますー。
返信削除STIDご覧になった方のレビュー楽しみです(ぼんやりとしかTVシリーズ知らないので、感想うまく書けない)。エンタープライズ号がそんなに来てるとは…。
私はすっかりスポックことザックのファンになってしまい、出演作を追いかけ始めてしまいました。前スポックのレナード・ニモイと出てるAudiのCM格好良かったので、ご覧になったかもしれませんが貼らせてください。
http://youtu.be/WPkByAkAdZs
ジュンク堂のドールハウスは出来よさそうでうらやましいです。うう。クリアファイルは前回と同じ。
segak1さま:
返信削除此方こそいつもお世話になっております!いつもtwitterやtumblrのリブログ、愉しみに拝見してます。
いえいえ私もTVシリーズは登場人物と世界観をうすらぼんやりしか知らないので、結果こないな感想にもならぬ散文となってしまいました…
でもこの自分の興奮ぶりを何か書き残したく、無理くり書いた次第です^ ^;;;
エンタープライズ、やばいです。
あのラストシーン近くの「彼女」はほんとにほんとに綺麗でした…
おおザックのファンに!私も彼は大好きになりました。
しかし、Sherlockの派生力は凄まじいですよね(みーとぅ)。
で!AudiのCM!!!!
なんて素晴ら面白いモノを教えて下さるんですか(感涙
5度見ました。ええ5度。
ベンツ社はこれ、怒らないのか?等と思いつつ(笑)最後いっこ手前のオチでは真剣に笑い転げましたww
んで、ニモイ翁が「ビルボバギンズがどーたらこーたら」と歌い出し、最後には「Go Bilbo!」と叫ぶのでなんじゃらほいと思いきやこういうことだったんですね〜
http://www.youtube.com/watch?v=AGF5ROpjRAU
いやーこの歌の存在にも吃驚仰天でしたよ。
てか、沈着冷静なスポックでこのキャラは如何なモノかと思いましたけどw
いや、ジュンクのドールハウスも可哀想な感じでした^ ^;;;
幾つも作るんじゃなくて一つだけ、思いきり気合いを入れたものを作るといいのになあと思います…