2013年9月21日土曜日

Charlie X(セイサス星から来た少年)/TOS(S1)

(簡単なあらすじ)

エンタープライズ号に一人の少年がやってくる。
名はチャーリー。
小さい頃に乗っていた宇宙船が難破し、セイサス人の助けを得つつたった一人の生存者として10数年間生き延びてきた。
カーク船長は彼を親戚の住む星に送り届けようとするが、彼を迎え入れた直後から船内で色々なトラブルが起こる…

(感想みたいなもの)

主人公?の少年は生まれてこのかた人と触れあったことがない。
やさしくしてほしい、よく思われたい、恋を叶えたいという「人間らしい」願いを持つも、その願望がどのようにして叶えられるかが分からず、ひたすら自分の剥き出しの欲望を他人に突きつけることしかできない。
彼は一人でも生きられるようセイサス人から優れた超能力を授けられたが、いざ人間社会の中に飛び込むとそのことが大きく災いしてしまう。
何故なら、彼は人の好意を得たいという欲望をその力のみで解決しようとしたからである。
例えば、少しでも気に障る言動をする人間は即座に「消す」。

彼の所為で航行不能に陥ったエンタープライズを救ったのは、船を追ってきたセイサス人であった。
「彼はあなた方の社会を破壊させる。責任を持って引き取る」と。
「でも彼は人間だ」
とカークは抗うがその声は弱々しい。
「嫌だ、彼等は冷たい。戻りたくない。嫌だ!」
少年は必死で訴えるも、セイサス人によって転送され消えてしまう。

人の世界を知らないことも、超能力を授けられたことも彼にはなんの責任もない。
けれど、それが故に彼は決して人間社会に戻ることはできない。
一言でいうと切ない、余りにも切ない話であった。

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