珍しく平日の昼間に高槻にいることがあったので、以前から気になっていたこの店に行ってみた。
って看板?見難いですな。
ここは、高槻で名高いオサレ系カフェ「コントレイル」である。
私はまずカフェというものが不得手で、その中でも「カフェめし」というものを特に苦手としている。
兎の餌のような野菜(但しバラエティには富んでいるが)をぱらぱら散らした、五穀米だか十穀米を使った見るからにヘルシー且つ女子向きポーションのワンプレートを見るだけで食欲をなくす。
(いや、五穀米とかは好きなんだが、その如何にも私ヘルシーでしょ!というアピールが嫌いなのだ)
尚且つ、量が少ない癖にやたらコスパが悪いというのもそれらの類の「めし」を忌み嫌う一因である。
そのような私が何故かような敵地?に乗り込んだのか。
それは一にも二にも、ここのエッグベネディクトが美味いという情報を仕入れたからである。
そうまだ続いていたのである、エッグベネディクト行脚。
12時前なのに、且つおひとりさまなのに待たされること20分、漸く席に案内された。
メニューを渡されたが勿論私のオーダーは一択だ。
注文してから5分くらいでエッグベネディクトが運ばれてきた。
待たされた時間を考えるとえらくサーブが早い。
まずは突き出し(?)、淡路産たまねぎのスープである。
クリーミーだが塩加減も丁度よくなかなかに美味であった。
そして真打ちエッグベネディクト。
このボリュームで750円(スープ付き)はお値打ちだと思う。
ただ、見るからにソースが少ないことに一抹の不安を覚えた。
早速ナイフを入れてみる。
切り分けて口に運ぶと、
…うん。ぬるい。
ぬるいったらぬるい。
まあ混み合う時間だし或る程度は仕方がないのかもしれないが、この温度はちょっとないと思う。
オーブンで軽く温める、とかでもよいので、もう少し温度に気を遣ってくれればと思った。
味の方はまずまずだった。
よかったのはスモークサーモンとハム、二種の味が楽しめたこと。
とはいえ、スモークサーモンの質はいまいちだった。
(まあこの手の料理で質を云々するのは野暮かもしれぬが)
ハムは結構いい線行っている。
オランデーズソースは好みより随分酸っぱかった。
多少酸味があるのは勿論結構なのだが、それと同時にあるべきまろやかさが決定的に欠けているように思った。
このソースだったら量がかかっていなかったのは正直私にとって幸いだった。
とかなんとか文句言いつつも、所謂カフェめし基準から見ればかなりいい線いっている一皿だったと思う。
しかしここのエッグベネディクトは、やはり私基準のそれではなかった。
という訳でEB(エッグベネディクトの略)行脚の旅はまだまだ続きそうである。
(余談)
某関西有名グルメブロガー氏がとあるエッグベネディクトを取り上げた記事で、盛んに
「エッグヴェネディクト」「エッグヴェネディクト」と連呼(連記)されておられた。
読者諸賢氏はとっくにご存じのことだと思うが、エッグベネディクトはEgg Benedictであるからして決して「ヴェ」とは発音しない。
野暮とは思うが念のため申し添えておく。
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