30th,Aug 2014 先ずは遙かなるロンドンに向けて出立すること
30th,Aug 2014 なんとかロンドンに到着するもちょいちょい小トラブルに遭遇すること
31th,Aug 2014 ヴィクトリア駅から一路コッツウォルズ地方に向かい、まずバーフォード村、次いでバイブリー村を訪れること
31th,Aug 2014 続いてボートン・オン・ザ・ウォーターにブロードウェイを散策すること
1st.Sep 2014 朝もはよからハイドパークをお散歩すること、そして「聖地」に赴くこと
「聖地」、Speedy's Cafeでのんびり楽しんだあとは次なる目的地へ。
ロンドン大学の落ち着いた雰囲気ある路地を抜けていく。
絵本型のベンチ。
このベンチは、Books about Town というプロジェクトによるものである。
そのココロはアートと本、両方に親しんで貰おうということらしく、今年(2014年)7月から9月の間、ロンドンの町中に同様の絵本型ベンチが計50個設置されているらしい。
イギリス名物、真っ赤なテレフォンボックスがある入り口を入ると、これまた趣のある公園に辿り着く。
「ここはなんなの?」
「公園」
「ただの公園ちゃうやろ?」
「…」
「またへんなところ連れてきて」
「でも眺めがいいでしょうに」
「まあね」
「まあ、暫くこのベンチでお休みくださいまし」
母を座らせたのち、私は公園を八面六臂の勢いで飛び回り、一眼で鬼のように写真を撮りまくった。
もう秋の気配
このベンチかな?
それとも木のベンチはこれしかないから、これかな?
そう、ここは聖地その2、ラッセル・スクエア・ガーデン。
ジョンがマイク・スタンフォードと再会した、あの公園である。
(今、Sherlockシーズン1エピソード1「ピンク色の研究」を見なおしてみたら、確かに二人は木のベンチに座っているのだけど、素材はもっともっと古びていた。特別に設えたものだったのかしらん)
「…次はどこ行くのん?」
そろそろ心なしか、いや明らかに母の機嫌が悪くなってきたようだ。
「あ、ほらほら!リス!リスいるよ!」
「きゃーかわいいー」
よし、ひとまず矛先は躱した。
尤も、次なる目的地は大英博物館であるので母の不満もあろう筈もない。
どーん
博物館には狙い通り10時前に到着した。
開館は10時だが、既に人が入っているらしい。
ロビーでまずオーディオガイドを借りようとするも、写真付きの身分証明書を忘れ借りることができなかった。
「どうしよう、ガイドがなかったら何もわからないわよ」
「大丈夫、私が解説致しましょう」
とはいっても英語の説明文読むだけですけどね。
(しかも凄まじく適当に)
ただ、古代ギリシア・ローマエリアに入ると、やたら昂奮して聞かれもせぬのにべらべらべらべら解説しまくり、母に大変にうざがられ、結果
「あんた、気色悪いくらい色々知ってるわね」
というお褒めの言葉(?)を頂いたことであった。
やだ母ったらツンデレなんだから。
とまれ。
大英博物館のことは皆様ご存じだろうし、写真を少々あげておくにとどめる。
まあこれは一応撮っとくよね、なロゼッタストーン。
だから皆さん、ガラス越しのもの撮るのにフラッシュ光らせちゃいかんってば。
ここまで取ってきたか!とまず感動するギリシア神殿コーナー。
皆様ご存じの禿頭(婉曲的表現)のあのお方。
よくわからない彫刻(ローマ期)
取り敢えずワニ可哀想だろ。
孤高のティベリウス先生(2代目皇帝)
ポンペイ壁画の数々。
「皇帝Trajanの胸像」と書いてあり、誰じゃい?と固まったお方。
暫し考えトラヤヌスですがな!と気づく。
(ギリシャ神話系でもこの手の英語読みは一瞬ピンとこず、ちょいと手こずった)
(ギリシャ神話系でもこの手の英語読みは一瞬ピンとこず、ちょいと手こずった)
「この皇帝の御代の際ローマの版図は最大となり…」
と説明しかけ、ふと振り返ると母はもういなかった。
ひどい。
(テルマエ・ロマエファンの方用)
ハドリアヌス帝。
五賢帝のうちの一人。
テルマエ・ロマエをご覧になられた方には風呂マニアのイメージがあるかもしれないが、それよりもここ、ブリタンニアの地ではスコットランド近くにある「ハドリアヌスの長城」のイメージが強かろうと思う。
(テルマエ・ロマエファンの方用・その2)
アンティノウス。
上掲ハドリアヌス帝の「恋人」である。
上掲ハドリアヌス帝の「恋人」である。
若くしてナイル川で溺死し、その死を帝は嘆き悲しんだという。
色々納得のイケメンぶりである。
(テルマエ・ロマエファンの方用・その3)
ストリジル。
風呂で用いる垢掻き棒として一躍有名となった。
(最後の巻の特装版にレプリカがおまけとしてついてきてましたね)
写真少々じゃないとか、ローマに偏り過ぎてないかとかいうご意見は謹んで却下させて頂くこととする。
これでもキャッチー(と思われる)ものをセレクトしたつもりですに。
これだけだとあんまりなので、ザ・大英博物館的写真も載せておくことにする。
いやあ、しかし凄かった。
噂には聞いていたが、想像以上に凄かった。
6時間もいれば全部見回れるだろうと思っていた私があさはかでした。参りました。
結局は古代エリア(一応全部)と中世の初期をほんのちょびっと見ただけで力尽きてしまった。
これは来年の再訪必至である。
さてさて。
お昼は博物館の3階にあるレストランでしたためた。
全体的に高いなあ、と思いつつ2品で25ポンドとかいうセットメニューを選ぶと、内容は以下のようなものであった。
(私セレクトスターター)トマトとチーズのスープ(ミネストローネ的な)
味は濃厚で悪くない。
(母セレクトスターター)ツナと諸穀物
これも味は悪くないが、いかんせんエスニックな味付けだったのが母親には不評だった。
しかし味より何より、
「なにこの鳥のエサみたいなの」
と気味悪がっていたので、そもそも付け合わせの雑穀自体が受け付けないらしかった。
(私セレクトメイン)ラムグリルと雑穀
おいまた雑穀かよ、と脱力したものの味は悪くない(そればっか)
でもこのお値段ならラム肉はもうちょっとボリュームあってもいいんじゃない?
(母セレクトメイン)海老のなんちゃら風
この付け合わせに登場したのはサフラン風味のクスクス。
しかし保守的な母はこれまた雑穀と判定したらしい。
「やだー、また鳥のエサよ」
「いえこれはクスクスといい、世界最短のパスタでありまして…」
と説明したものの、やはり食感とエスニックな味付けが災いして受け付けなかったらしかった。
以上でビール2杯込み、サービス料込みで61.05£。
二人で1万円強である。
味の好みは分かれるとはいえ、この内容でこの値段はいかにも高すぎると思う。
博物館内のまともなレストランだから割高ですよ、という事情を込みにしても。
故に最後の一服の際には、1階のセルフカフェスペースでフルーツフレーバーティーとスイカを頂いた。
うまうま
では白旗も揚げたことだし、次なる目的地へ向かうことにしよう。
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