2014年9月16日火曜日

1st,Sep 2014 聖地その3を訪れ、ショッピングを、と見て回るもほぼボウズであったこと、そして最後の最後でトラブルが発生すること

(前回までの記事)

30th,Aug(2014) 先ずは遙かなるロンドンに向けて出立すること

30th,Aug 2014 なんとかロンドンに到着するもちょいちょい小トラブルに遭遇すること

31th,Aug 2014 ヴィクトリア駅から一路コッツウォルズ地方に向かい、まずバーフォード村、次いでバイブリー村を訪れること

31th,Aug 2014 続いてボートン・オン・ザ・ウォーターにブロードウェイを散策すること

1st.Sep 2014 朝もはよからハイドパークをお散歩すること、そして「聖地」に赴くこと

1st,Sep 2014  聖地その2を訪れたのち、大英博物館にどっぷりと浸かるも途中で白旗を揚げること

さて。
へいへいのほう、ではなく這々の体で大英博物館を出た。
ふと見ると、あちこちに大きな水溜まりができている。
どうやら博物館に引き籠もっている間にまとまった雨が降ったらしい。
この後もぱらぱら落ちてきたが小糠雨程度のものだった。
思えば長い旅行中、雨に遭ったのはこの時だけであった。
なかなか運が良いではないか。

「次はどこにいくの?」
「あーっと、オックスフォード通りといって、デパートなんかが沢山あるとこ」
「あらいいじゃない」
「あ、でもね、そこ行く途中にちょっと立ち寄りたいところがあるのね」
「どこへ?」
「うん、本当に途中にあるとこだから」←答えになっていない


ばーん

「…これ、どこよ」
「天下のBBC様」
「本当に途中だったの?」
「…うん、まあ」



「途中」だったのかどうかは皆様のご判断にお任せしよう。
(因みに一番下のルートでちょこっと通っている道がOxford Streetです)

入り口に立っていたいかめしい守衛さんにショップに行きたいんだけど、と聞いてみると、まずここでセキュリティチェックを受けろという。
見ると、そこには空港と同じX線セキュリティシステムがあった。
手荷物はここに流し、合格するとタグをつけられるシステムも空港と同様である。
私の一眼レフは特にじっくり検査され、最後に物差しでレンズの長さを測る程の念の入れぶりであった。
(一定以上のズームレンズは持ち込めないのだろうか?)

やっとこさでBBCの中に入りショップを見ると、これショップちゃう、コーナーや、という可愛らしい規模のものがあるきりだった。
でも折角来たんだしなあ、と物色し、ターディスの可愛いソルト&ペッパー入れを一つ購入した。





実物大?のターディスもいたよ


ダーレクもいたよ。
EX-TER-MI-NATE!

まだなにやら不満げな母を連れ、今度こそ本物のOxford Streetへ。


まず赴いたのはLiberty。
言わずと知れた老舗百貨店だ。


アーツ・アンド・クラフツ運動からの派生によるテューダー・リバイバル様式の重厚な作りは眺めるだけでも楽しい。
(棒読み)
しかし1924年築とは意外に新しいなと思う。
一見するとWWⅠ以後のものとも思えぬ。

「ああ、知ってる知ってるここ。井上陽水の歌に出てくるとこやろ」
「それリバーサイドな」

母のボケも冴える。
しかし結局買うものとてなく(確かに生地の数々は美しかったが、悲しいかな、とんと手芸というものに縁がない母娘なのである)程なくして外に出た。

このあともSelfridges、Debenhams、John LewisにHouse of Fraserなどのデパートをうろうろしたが、2人とも欲しい物とてなく何も買わずじまいであった。

あ、でも、Selfridgesで面白い物を見つけたのであった。


このナナちゃん(@名古屋)長髪男性版みたいなのは誰なんだろ?
とツイッターで呟いてみたところ、フォロワーさんからすぐさまお返事を頂いた。
彼はリック・オーウェンスというデザイナーさんなのだそうな。
これは彼とSelfridgesとのコラボの宣伝であるらしい(リンク先参照)
しかし凄いな、ツイッター。
(そっちか)

とまれ。
ボウズで、且つ疲れ果てた母娘は夕暮れ迫るOxford Streetに佇んでいた。

「…帰ろっか」
「うん」
「ごはんどうする?」
「食べてかえるの面倒くさい。お酒飲めないし」
「飲めるよ?」
「外で飲んだらおっかない」
「…」
「あー、ここここ。またここでいいわよ」
「…えー。またM&S?」

という訳でまさかまさかの三日三晩M&Sメシと相成った。
ワンパターンになるよなあ、と思っていたが、Oxford Street沿いのM&Sは大きくて(旗艦店だったか?)、おかずの選び代もそれなりにあった。

ビールも沢山買い出し、Bond Street駅から地下鉄に乗り込む。
ホテル直近のLancaster Gate駅まで2駅と至便この上ない。

ああ疲れたー、風呂入ってビールってメシだメシだ。
と部屋のドアを開けると、天井から冷たいものが降ってきて頭を直撃した。
なんだなんだ?と見てみると、なんと天井灯から水が滴り落ちているではないか。
こんなのショートしたら危ないことこの上ない。
慌ててフロントに電話し、天井から水だよー早くきてよーとお願いする。
(よもやこんな英語を使うとは思いもしなかった)

しかし到着日と違い、なかなか助け人はやってこない。
疲れた母が苛立ってもういっぺん電話して!と仰有るので、まだなんだけどー早くしてーと再度コールするも、はいはい今急がせてるからーといなされ電話を切られた。

気の短い母の苛々はMAXに達した。

「もういい!部屋替えてもらう!」
「いやまあ、もう少しだけ待ってみたら?」
「あんたはそこにいてなさい!フロントに行ってくるから!」

英語が5mmくらいしかできないとはいえ、彼女は筋金入りの大阪のおばちゃんである。
どうなるかお手並み拝見、と付いていこうとしたら(他人事かよ)とうとうエンジニアさんがやってきた。

事情を調べた彼曰く、エアコンが効きすぎていて結露が生じたとのことであった。

「じゃあ今後も起きるんじゃないの?」
「大丈夫!見て見て、フィルターにこれだけ埃ついてるじゃない?
これ今から掃除してくっから。そうすれば絶対大丈夫だから」

フィルター汚れてるだけで結露は解消するか?とか、そもそも掃除しとけよ、とか色々突っ込みたいところもあったが、私も疲れておりとっとと解決して頂きたかったので一応納得しておくことにしておいた。

しかし納得しない人もいる。

「ちょっと、今の人なんていってたの?」
「エアコンによる結露だってさ」
「そんなのでこんなに水は滴り落ちるの?」
「まあ、電気であっためられるからねえ」
「ほんとにこれで大丈夫なの?」
「フィルター掃除するから大丈夫だってさ」
「それだけでほんとに大丈夫?あかんかったら部屋替えて、っていっといて」
「はいはい」

そうこうしているとエンジニア氏がぴかぴかになったフィルターを手に帰ってきた。
手際よく取り付け「はい、これで大丈夫よ」と仰有る。

「本当にもう水落ちてこない?」
「大丈夫」
「もしまた落ちてきたら…」
「心配ないよ」
「いやね、もーしーも落ちてきたら部屋替えてね、って彼女が言ってるんで」
「(母を見て私の状況を察したらしく)あー分かった分かった。保証するよ」

そんな権限あんたにないだろう嘘つけ、と思ったが、一刻も早く事態を収拾させたかったのでチップを渡してありがとうねーとお見送りした。

「ねえ、本当に大丈b」
「保証するってよ!間違いないよ!兎に角早くお風呂入ろうよ!」

さてやっとこさ今宵のディナーである。


ミートパイやらコテージパイやら。
味付けなかなか美味しい。


チキンハニー&マスタードサラダ。
ボリュームたっぷり。


イギリスは物価が高いけど、スモークサーモン(とチーズ)は安いですな。
おかげでたっぷり食べられて嬉しいスモークサーモン好きであった。


ツナとかルッコラとかのサラダ。
買いすぎだったかしらん。
食べたけど。


本日のペールエールはサフォーク州のもの。
海を感じさせるラベルが素敵であった。

今日はこれで終了。
明日もハードな観光の日々が待っている。

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