30th,Aug(2014) 先ずは遙かなるロンドンに向けて出立すること
30th,Aug 2014 なんとかロンドンに到着するもちょいちょい小トラブルに遭遇すること
31th,Aug 2014 ヴィクトリア駅から一路コッツウォルズ地方に向かい、まずバーフォード村、次いでバイブリー村を訪れること
31th,Aug 2014 続いてボートン・オン・ザ・ウォーターにブロードウェイを散策すること
朝4時。
けたたましいケトルの音で目が覚めた。
耳栓はしていたが、
「…な、何?」
「お湯沸かしたの」
「いや、それは分かるけど、なんでまたこの時間に…」
「だってさー、おなかすいたんよ」
そう言い放つと母は美味しそうに紅茶とクッキーを召し上がられ始
思い出した。
そういやこの人、
「…だったよね」
その当時の事を持ち出して詰ると、
「そのお陰であんた、誰もいない河童橋の写真撮れたんやないの」
と返り討ちに遭った。ぐぬぬ。
二度寝してやろうと思ったが、
なんとなくBBCをつけたら、千葉に突如現れたバットマン、
遂にこのニュースも海を渡ったらしい。
やることもないので身支度をし、昨日に引き続き朝一番に朝食に駆けつけた。
毎度一緒の朝ご飯を食するも、随分時間が早い。
「どうするよ?母のおかげでこんなに早いよ」
「お散歩したい」
「ほい?」
「このホテル、目の前ハイドパークでしょ?」
「おおそれはナイスアイデア」
という訳でお散歩にでかけることにした。
外は快晴だが、朝が早いので相当に冷える。
思わず、ダウンジャケット(うんと薄手ではあるが)を羽織った。
少し見にくいけど、騎馬の警察官さん発見
公園に入るといきなり第一リスさん発見
ここは本当に都心なのか?と目を疑う光景が広がる。
川のほとりをずっと歩いていくと、ずっと憧れていた銅像を見つけた。
そう、ご存じピーターパンである。
声が聴けるらしい(聴かなかったけど)
いったい有名な銅像というものは噂に聞いているうちが花で、実際に見るとまあだいたいがっかりするものだが(その筆頭がベルギーのグラン・プラスの小便小僧である)、これに関しても、まあ正直がっかりだった
(身も蓋もなくてすみません)
でもいいんだ。
ここで一つ、長年の宿願だったイギリス単位を取得したのである。
お散歩するは人だけではない。
見目麗しいハウンドくん(さん)もノーリードで朝の散歩を楽しんでいた。
(勿論飼い主氏は近くにいらっしゃる)
白鳥とハウンドくん。
川は暫く行くと、湖となった。
普通に大自然である。
しねーよ
湖を行き交う鴨や白鳥をぼんやり眺めていると、突然人の腕がにゅっと現れ肝を潰す。
ほへ?
まさかBathingしてんのか??
ダメじゃん???
しかも何人もいるぞ
なんでも彼らは、
かたやダウンを着ている日本人。
かたや水着でビシバシ泳ぐ英国人。
それも寒中水泳といった風情でもなく、
「…やっぱり戦争に負ける筈やで」
ぼそっと母は呟いた。
ここで湖に背を向け、ナイツブリッジ方面へと向かう。
あー、この風景、私の脳内イメージ通りのハイドパークだわ。
公園を突き抜けた後、ばばーんと目の前に現れたのはこれである。
この、カメラのフレームにも収まりきらない壮麗な建物は、かの有名なマンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドンである。
1889年(ホームズの活躍していた頃ですな)に紳士クラブとして建てられ、その後ホテルとなり、20年弱前にマンダリングループが買い取り大々的に改装し再オープンさせたらしい。
今でも高級ホテルとしてアラブの大富豪など名だたるお金持ちがご宿泊されることで名高い。
いいねえ綺麗だねえ、とひとりきり眺め尽くしたのち、Knightsbridgeへと向かう。
マンダリンハイドパークの表玄関。
Piccadilly線のEast boundにてKing's cross St.Pancras に行き、そこからHammersmith & City線の West bound で目的地のEuston Square駅に着いた。
何故Euston Squareか?
答えはここだ。
そう、Speedy's Cafeである。
(一部には)言わずと知れたBBCドラマ「Sherlock」内でシャーロックとジョンが住む221Bの1階に店を構えている、あのカフェだ。
この写真の左側の黒い扉が劇中では221Bの入り口となっている。
「…なんなのここ。普通のカフェやん。
さっき朝ご飯食べたところだからお腹すいてないんだけど」
「いいのいいの」
ごねる母を店内にねじ込む。
カウンターの前では行列ができていたので、おとなしく後ろに並ぶと店内でお召し上がりならテーブルで待っててね、と言われたのでこれまたおとなしくテーブルに向かった。
密かに鏡に母が映っている
カフェの壁にはロケ写真がいっぱい貼られており、ああ、夢にまで見た(見てませんが)あの場所に今いるのね、と胸が熱くなった。
「…なんや、あんたの部屋に沢山いるあの子達やないの。
もしかしてこのために来たの?」
「ぐふふ」
「なんなのもう、しょーもない」
おかんむりの母はさておき、メニューを眺める。
メニューは至って普通のものばかりだ。
あれ、シャーロック的なメニューがあるって聞いたんだけどな。
ウェイトレスさんに聞くと「ないのよーごめん」とのことである。
(朝だからなかったのかずっとないのかは不明)
なので、とりあえずカプチーノを頼んだ。
普通に旨かった
つづきますー
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