2014年9月11日木曜日

30th,Aug 2014 なんとかロンドンに到着するもちょいちょい小トラブルに遭遇すること

(前回までの記事)

30th,Aug(2014) 先ずは遙かなるロンドンに向けて出立すること

さて、日本を出てから13時間弱。
オランダはスキポールを経て、やっとこさヒースローに到着した。
EU圏外の旅行者の入国審査ブースは兎に角混み合っており、平気で1時間や2時間は待つと聞かされていたが、私のときはがらがらであった。
乗り継ぎ便のメリットだろうか。

さあいよいよ世界一おっかないと噂のイギリス入国審査である。
母には事前に想定問答集を渡し練習させておいたが、効果はいかばかりであろうか。

「ああ、ご家族ね。一緒にどうぞ。
 …ひゃー、これあなたのお母さん?」
「そうですが…」
「いやー、お若いねー。あははは」
「…ありがとうございます」
「入国目的は?」
「観光です」
「おっけー。じゃ通って」
(スタンプばん)


お、おう。
気合を入れて臨んでいたのに拍子抜けも甚だしい。

「あの人、ヤングの他にもビューティフルっていってたわよ!いい人ね!」
(言ってません)

等と浮かれる母親を引き摺り、そそくさとターンテーブルに向かう。

此方もビジネスのファストパスでさっくりと済み、いよいよロンドンに足を踏み入れるべく列車乗り場へと向かう。
今回到着したターミナル4にはヒースローエクスプレスは直接乗り入れておらず、一旦普通電車でターミナル1,2,3駅に向かう必要がある。





連絡はタイミングにもよるようだがさほど悪くない。

そしてヒースローエクスプレスに乗り換え。





パディントンまでは15分。あっという間だ。



座席についている手すりが、リーゼントキメたツッパリ(死語)がこっちを覗いているみたいなデザインで可愛かった。

ここで初トラブル発生す。
関空で借りたwi-fiが全く作動しないのだ。

説明書を見ると、多分国の設定がおかしくなってるので直してね☆とのこと。
そんなアホなと呆然としたが、兎に角ネットが使えぬと話にならないので短い15分の間にiphoneで必死になっていろいろ打ち込み、到着間際にやっと使えるようになった。
(どうやらフランス設定になっていたらしい。ちゃんとしてくださいグロー○ルwi-fiさん)
超弩級の方向音痴ゆえ、GPSがなければとてもじゃないが駅からホテルまで行き着ける気がしなかったので、ほっと一息つく。




そうこうしているうちにパディントンに到着す。

(酷い写真なのは、スーツケースがらごろひっぱりながら慌ててとったからです)

まずは駅構内のWHSmithというコンビニで水を買う。
(喉を潤すためとチップ用にお金を崩すため)
さあ、いよいよホテルに向けて歩きだそう。

パディントン駅から公道へ向かう道にはゆるやかな勾配があり、スーツケースをひっぱるのはなかなかにしんどかった。
(その分帰りはラクだったのだが)
公道に辿り着いた途端、目の前を二階建てバスが走り去っていき、おお、ほんとにロンドンに来たんだの感を新たにする。


ろんどんだー!ろんどんだぞー!!
(時差ボケのハイテンション)

さてここからはiphoneのGPS様の出番である。
Googlemapを確かめつつ、方向を定めつつホテルへ向かう。

「ちょっと、あんた、こんなとこで歩きスマホやめなさい」
「歩きスマホとちゃうの!(いやまあ歩きスマホなんだけど)
地図見てんの!」

歩き出して暫し、我々は突然(いや、必然というべきだが)「横断歩道」の壁にぶち当たった。
ご存じの人はご存じだろうが、イギリスの横断歩道(それ以外のところも多いが)の中央分離帯には「島」が設けられていて、歩行者は片車線ずつ道路を横断することができる。
これは非常に合理的なシステムだな、と思う。
日本だと両車線ともに車が来ていないときにしか渡れませんものね

なので赤信号でも、車が来ないとなると人はばんばん歩く。
大阪人の私には非常に馴染み深い(といったら怒られるかもしれないが)スタイルなのだが、同じく大阪人であるにもかかわらず慎重派を自負する母上にはこの仕組みが全くもって理解できないらしかった。

「ほら、あんた、赤信号やん!」
「でも車来てへんやん」
「車来てへんくても赤信号やないの!」
「みんな渡ってはるよ」
「…そうねえ…
(ここで「みんなが渡れば怖くない」イズム発動)
…んじゃ渡ろうか」
「って今は危ないー!やめてー!!」

このやりとりを、その後何度繰り返しただろうか。
石橋を叩きすぎて結局危なくなるアレである。

とまれ。
今回宿泊したのは「ランカスター・ロンドン」というホテルである。
地下鉄のランカスター・ゲート駅のすぐそばで、パディントン駅からも徒歩6-7分となかなか便利がよい。

ただし、その6-7分は健脚な方が歩けばの話で、重いスーツケースをがらごろひっぱり、尚且つこんな道路渡られへん!と騒ぐ母親を連れていれば勿論話は別である。

母親をなだめすかし(時には脅し)やっとのことでホテルに辿り着く。
チェックインを済ませ、いざ部屋に入ると、なんということかダブルの部屋であった。
母娘でダブルベッドはご免被るので、フロントにとんぼ返りしてクレームを入れる。
でもそこは日本人なので、チェックインの説明の時ちゃんと聞けてなかったかも、ごめんねと謝っておいた。
さすれば「いえいえこちらこそスミマセンデシター」と日本語で謝られ、単純な私はおやこのホテルなかなかホスピタリティいいじゃないの、とよい気分になったのであった。
(この程度でホスピタリティとはめでたい限りだが)

めでたくツインの部屋に替えてもらい、旅装を解いて貴重品を金庫に、と思いきや今度は金庫が壊れている。
またもやフロントにコールし、金庫壊れてるよー、直しにきてよー、と訴えた。
さすれば5分もせぬうちに(これは外国ではかなり優秀だと思う)エンジニア氏が現れ、ぱぱぱぱっと直して風のように去って行った。
(チップ用にお金を崩しておいて本当によかった)
トラブルが続いたが対応が早いし気持ち良いのでよかったわあ、とにこにこと彼を見送り、ふと振り返ると母の表情が暗い。

「どしたの?」
「あの人、あんな簡単に直しはった…」
「よかったやん」
「簡単に直したってことは、簡単に開けられるってことじゃないの?」

んー、まあそれはその通りなんだけど、それはホテルの金庫はおしなべてそうなので、それを覚悟でさほど大したものを入れてはならんよ、という基本のキを申し上げた。

とまれ、なんとか片付いたので、今宵のゴハンを仕入れようと再び夕刻の街に繰り出した。
とはいってもこのホテルの周辺にはめぼしい店もないので、再度パディントン駅に戻っただけであったが。
ここにM&S(マークス&スペンサー)があるのは事前リサーチ済であったので、今日はとりあえずここで買おうと店に入った。

機内食(とラウンジごはん)で結構おなかいっぱいだったので、軽めにサンドイッチとサラダだけにしておいた。








Tuna layered salad とあるが、そもツナしか見えぬしツナからなかなか下の層に辿り着けなかった


勿論、命のビールも忘れない。
M&Sにはオリジナルっぽいラベルのエール(IPAが多かった)が沢山揃っている。




王冠もユニオンジャックだ

今日はこれらをホテルでもふもふ食べて終了。
長い長い一日だった。
明日からはいよいよ観光の日々が始まる。




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