2014年9月13日土曜日

31th,Aug 2014 ヴィクトリア駅から一路コッツウォルズ地方に向かい、まずバーフォード村、次いでバイブリー村を訪れること

(前回までの記事)

30th,Aug(2014) 先ずは遙かなるロンドンに向けて出立すること

30th,Aug 2014 なんとかロンドンに到着するもちょいちょい小トラブルに遭遇すること


8月31日(日) ロンドン:晴れ 

朝5時に起床す。
流石にサンドイッチの夕飯ではおなかも空いた。
身支度を済ませ、6時45分の朝食開始を見計らい階下のレストランへと向かう。
エレベーターホールでは窓が開いており、晩夏とも思えぬ冷気に驚く。
これは着て行くものを考えねばならない。

朝食はなかなか盛りだくさんだった。
(但し、あとになって分かったのだが、6泊中ラインナップはちーっとも変わらなかった)
スパニッシュオムレツに所謂バンガーズと呼ばれるソーセージ(ひき肉のほかにパン粉やらハーブやらが入ってる。悪評高いが私は好きだ)、ベーコン、チーズ各種、デニッシュ各種にシリアル、果物といった品揃えだ。
生野菜がキュウリとトマトしかなかったのはちと残念だったが。



とある日のサンプル

さて、いったい私は朝ご飯にパンを好まぬのだが、そんな人用にもエスニック系炊き込みご飯とライス入りスープが用意されている。
炊き込みご飯の味は無印のレトルトにこんなのあるよね、という感じだった
(一応褒めてます)
ポイントはパクチーが入れ放題だったこと。
爾後、この二つが私の朝食のスタンダードとなった。

朝食を済ませ、ホテルを出る。
今日はヴィクトリア駅に集合なのだが、日曜の朝なので地下鉄の本数に疑義があったので(それとまだオイスターカードを買っていなかったので)タクシーを使ってみることにした。

初めてのタクシーは快適で、運転手のおじさんもいきなり薬ビンを2本つきつけてくることもなく※とても愛想がよかったが、それにしても高かった。
さほど離れていないランカスターゲートーヴィクトリア駅というルートにもかかわらず、13ポンドちょいとられたように記憶する。
ロンドンの黒タクでなければボラれた?と邪推するところだ。
まあこれが相場なんだろう。

※(ご存じない方のために)BBCドラマ「Sherlock」、第一シリーズ第一話「ピンク色の研究」にこういう剣呑な運転手さんが出てくるのです。

とまれヴィクトリア駅である。
パディントンと同じく、此方も大きな中心駅だ。





「…なあ、この駅、何年にできたん?」
突然母が言う。
「えっ」
「古いんでしょ?できたの何年前??」
「そ、そんなこと急に言われましても…」

急遽iphoneで調べ始める。

「え、えっと、開業は1860年で…」
「それから建物は変わってないの?」
「いや、改築もされてるからそれはどうかな」
「いずれにせよ古いわねえ」
「あ、オリエント急行の発着駅だよ、ここ」
「知ってる知ってる!乗客全員犯人やったやつでしょ」
「…はあ、まあ…」

等と言いつつ、ふと上を見上げるとこれが目に入った。



おお、オリエントエクスプレスのオフィスだ。

その後、時間にまだ余裕があったので水を買ったり、オイスターカードを買ったりした。
トップアップ(チャージ)は今後の観光でかかるであろう交通費をざっと計算して、30ポンドにしておいた。
(これがまあほぼどんぴしゃだったのだが、それはまた後の話)
デポジットの5ポンドと合わせてひとり35ポンドだ。



ブルー至上主義の私好みのデザインである。

そうこうしているうちに8時の集合時間と相成った。
なんの集合時間かというと、「バスで行くコッツウォルズ1日ツアー」、のである。
これは早いうちに日本から予約していた。
日本人専用ツアーなので、当然集合場所には同胞の皆様が溢れ、いきなり北海道バスツアーか何かに紛れ込んだかのような錯覚を覚えた。

ヴィクトリア駅の裏手にはバスターミナルがある。
そこまで皆でぞろぞろと歩き、大型の観光バスに乗り込んだ。

そこから高速道路を使い走ること2時間弱、到着したのは最初の目的地、コッツウォルズ地方のバーフォード村である。
なんでもその昔、羊毛の売買で栄えた村であるそうな。
ここでは有名なパン屋さんがあるらしく(バスの中で説明があったがうたたねしていて忘れた)同行者の方々は買っていらしたようだった。
パンに興味がない私はミサ前の村の教会を眺めたり、村のそぞろ歩きを愉しんだ。


教会の外装は一部工事中であった


祭壇、そしてステンドグラス。
村の教会と雖もなかなかに立派である。


敷地には至る所に古びた墓石や墓碑がある。


The Cotswolds Arms という名のパブ(旅館も兼ねてるのかな?)
蔦の絡まり具合がいい。
(ここから写真大きめでお送りします)


角度を変えて。


クラシックカーに乗ったおじさまがメインストリートを颯爽と走っていった


実に絵になる園芸屋さん。


オープンガーデンしてたおうち。
家が兎に角ひとつひとつ可愛らしく、全てミニチュア化して持って帰りたい衝動に駆られた。

この村はウインドラッシュという名の川のほとりに位置し、ここに架かる橋が有名らしいがまんまと見損ねてしまった。

次に向かった村はバイブリー。
かのウィリアム・モリスがイギリスで一番美しい村だと褒め称えた村である。



まずは水鳥を眺めつつ、川辺を暫し歩く。



さすれば対岸に鄙びた長屋群が見えてくる。

これこそが、バイブリーで一番有名な「アーリントン・ロー」である。
元々は羊小屋だったというが、その後織物小屋となり、今は住居として使われているという。
コッツウォルズのガイドブックを見たら、まあ間違いなくこの建物の写真が載っているというほどのアイコン的な建築物である。


今はナショナルトラストによって管理されている。





なんだか「長屋」という言葉を充てるのが申し訳ないくらい趣がある。

先に書いたように、この長屋群には人が住んでいる。
窓の奥には、子供の持ち物であろう熊のぬいぐるみも見えた。
この手の建物は人が住んでこそ生きると思うのでよいことだと思うのだが、こんなに大勢の人がひっきりなりにやってきて覗かれるというのは大変だろうなあと思った。


アーリントン・ロー前の坂を登り切ったところにあったおうち。

戻りがてら水辺を歩くとこんなところに行き着く。



鱒の養殖場、らしい。
入るのに何ポンドかかかるとのことなので入場は遠慮しておいた。
ここのお土産物屋さんでコッツウォルズはちみつなどを購入す。



養殖場前の庭(?)

スワンホテル。
釣り客などで賑わうらしい。


スワンホテルを対岸から臨む。

まあどこもかしこも絵になって憎い限りである、コッツウォルズ。
ブログ用の写真を選定するのも一苦労だ。

(つづく)

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